今日は抗うつ薬の増強療法の併用薬の1つ、リーマスについて書いていきます。
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【気分安定薬を併用する増強療法】
・リーマスは適応外で抗うつ効果の増強療法で使用されることがある
・リーマスの追加投与により数週間以内に症状の改善がみられることがある(有効率:30~50%)
・自殺予防の効果が報告されており、希死念慮が強い患者に使用されることが多い
P.26、43、47
躁病、躁鬱病の躁状態の用量よりも少ないことが多く、300mg/日ほどのことが多い
初期量:400~600mg/日
最大量:1200mg/日(実際には600mg/日程度で処方されることが多い)
(用量から増強療法なのかそう状態に対する処方なの推測できることがあるので用量よく確認する)
【リーマスの副作用】
・血中のリチウム濃度が上昇する→リチウム中毒により意識障害などが起こるリスクがある
(「吐き気」「食欲不振」「震え」「歩きにくい」といった症状が出るようならリチウム中毒を想起する)
・リチウムの血中濃度が急激に高まる要因
脱水症状(夏季の熱中症、冬季のウィルス感染症などによる下痢症状などによる)によりリチウム血中濃度が急激にたまる
NSAIDsを服用→腎機能が低下→腎臓からのリチウム排泄が滞り、血中濃度が上昇する
P.26、43、47