こんにちは。娘をインフルエンザワクチン接種に連れていくあいそなしです。
今日は間質性肺炎の急性増悪の患者さんが大きな病院から転院されてきました。
その患者さんは病気の宝庫みたいな方でしてまずCcrが19しかなくて糖尿病、高血圧、HFrEFの心不全、腎性貧血、
で、本などで知ってはいたんですが肺ノカルジア症(脳膿瘍の合併症はないそうです)を入院中に発症してバクトラミン内服開始。
この時点で結構、おーう‥って思ってしまったんですが
転院してくる直前にヒラメ筋にDVTが発覚。ヘパリン持続投与したところ白血球、血小板が減少。
血液内科より薬剤性血球減少症との診断でヘパリン、直近で始まっていたエンレスト、タケキャブが中止になって、DVT治療が終了になっていました。
はじめ診療情報提供書でこの情報をみた時はヘパリンによるHITじゃないか?(まぁ、HITで白血球まで下がるか?って言われると違う気もするのですがノカルジア症発症しちゃうような方ですからねー)ヘパリンをノバスタンに変更すれば良かったんじゃないか?エンレストやタケキャブまで中止する必要なかったんじゃないかなって思いました。
でも大病院の血液内科、循環器内科、呼吸器内科の先生、病棟薬剤師の先生、看護師さんも関わってらっしゃると思いますので私ごときの判断よりも正確かと。
話をもとに戻しますが当院に入院して採血したところ白血球1100、好中球 700、血小板、6万。診療情報提供書には被疑薬を中止して血球改善傾向とかいてありました。
元々、どんだけ低かったんだよ!!
そりゃ、エンレストやタケキャブも中止したくなるかと妙に納得してしまいました。
で、うちの主治医の先生(呼吸器内科)からオフェブと抗凝固薬の内服始めたいと思うんだけどどうしようかーってご相談をうけました。
血小板6万+出血&血栓リスクのあるオフェブ(相反する副作用があってオフェブって変わってますよね)ですからね。すごい嫌だなと思ったのですがリクシアナ15mg(体重70kgあるんですけどね)をご提案。
オフェブは200mg/2×ぐらいからですかねー?って逆に聞いてみたらいや、怖いから100mg/1×でいこうと。
先生にオフェブ分1ですかって聞いたら「普通は分2だけどリスクがあったり副作用出ちゃう患者さんの場合は外来でも結構100mgを分1で出すことあるよ。それでも効果は感じる」って教えてもらいました。
へー。勉強になるなー。やっぱり専門の先生に薬のことを実臨床で培った経験を教えていただけるのはとても有意義だなと思った今日この頃。