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【抗血小板薬と抗凝固薬の大まかな使い分け】
・動脈血栓:血小板を主体に形成される血栓。「血小板血栓」、「白色血栓」とも呼ぶ。抗血小板薬による血小板の沈着抑制、凝集抑制が必要
・静脈血栓:赤血球、フィブリンを主体とした血栓。「フィブリン血栓」、「赤色血栓」とも呼ぶ。抗凝固薬による凝固能亢進の抑制が必要
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【DVTの時期により抗血小板薬を用いることがある】
☆基本、静脈の血栓であるDVTの治療は抗凝固薬である。(抗凝固療法は急性期における有効性&慢性期での血栓症再発予防において有効であるため)
DVT急性期:抗血小板薬は基本使用しない(静脈血栓の発症メカニズムから考えて効果不十分。)
DVT慢性期:出血性合併症を発症したが抗凝固療法の継続が望ましい場合、低用量アスピリンへの切り替えを行うことがある(ただし、DVT再発予防効果は抗凝固療法に比べ落ちる)
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