病院薬剤師と処方箋

日々の処方鑑査や患者さん、お医者さんから質問されたことを自分なりに調べてアウトプットするブログです。

別の本で肺塞栓血栓症(PE)を勉強してみた~治療・抗凝固療法編~

 続きを書いていきます。

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【PEの治療】
治療は①抗凝固療法、②血栓溶解療法の2つに分けられる
P.287

【肺血栓塞栓症(PE)と抗凝固薬】
血栓塞栓症(PE)に対する抗凝固薬の役割
①肺動脈を閉塞している血栓に対する二次的な血栓形成の抑制
②塞栓源としての静脈血栓の進展の予防
P.287

【PEとヘパリン】
初回5000単位/回を静注→ヘパリンNa10000単位(2A)+生食38ml 2ml/hrで開始→APTT値(=活性化部分トロンボプラスチン時間)2倍を目標に速度は±0.5ml/hr/日(=±2500単位/日)で増減→急性期は6時間、治療域までAPTTが延長したら12~24時間ごとのAPTTフォロー
P.287

【PEとワーファリン】
PEに対するINR:1.5~2.5にコントロールする
(ちなみに70歳以上かつ非弁膜症性心房細動のINR目標値は1.6~2.6)
導入方法:ワーファリン5mg/日 2日間→3日目以降 2~3mg/日。INRモニタリングしながら0.5mg/日ずつ増減する
P.288


(感想&その他)
PEとAfでワーファリンの目標INRがほんの少し違うのんですね。もう同じでいいじゃんと思うのは私だけでしょうか?

ゾゾゾは落合さん、長尾くんが大好きです。