病院薬剤師と処方箋

日々の処方鑑査や患者さん、お医者さんから質問されたことを自分なりに調べてアウトプットするブログです。

CKDを合併した高血圧について(治療編①)

 

 今日はいつもの本+CKDガイドライン2018でCKDを合併した高血圧の治療について学んだので書いていきます。

 

【CKDの降圧療法】

・CKDの降圧目標:130/80mmHg未満

・高齢者+CKDの降圧目標:140/90mmHg未満(降圧療法にて腎機能低下や臓器障害がないことを確認して130/80mmHg未満を目指す)

(※年齢、DM合併の有無に関わらず、CKDステージどのステージでもSBP:110mmHg未満には降圧しない)

(↑110mmHg未満だとESKD(末期腎不全)の有意な増加が認められたため)

・ACE-I、ARBは他のタイプの薬より尿タンパク減少効果に優れる

・ACE-I、ARBの腎保護効果は尿タンパク・尿アルブミン排泄量が多いほど期待できる

アルブミン尿改善効果が良好な程、CVDイベント抑制効果もよい

 

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(※CKDステージG4~5or高齢者のCKD患者→ACE-I、ARB投与により開始初期に腎機能増悪や高K血症が起こる可能性があるので慎重に少量からの導入を行う)

 

 

 

 本ではCKD患者さんに対してどのステージでもSBP:110mmHg未満にはしないって書いてありますが割かしうちの病院では110mmHg下回ってても治療継続することあるなーと思ったそんな一日。

 

 

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