病院薬剤師と処方箋

日々の処方鑑査や患者さん、お医者さんから質問されたことを自分なりに調べてアウトプットするブログです。

あいそなしがコミナティ(コロナワクチン)打つってよ⑧~アレルギーの有無の確認~

 続きを書いていきます。

 

 

16. アレルギーがありますがワクチン接種できますか?P.28
他のワクチンや食べ物でアレルギーを起こしたことのある方でも、多くの場合は、新型コロナワクチンの接種を受けることができます。ただし、このワクチンに含まれている成分で、過去に重度の過敏症のあった人は、接種できません

 

過去に新型コロナワクチンに対して、アナフィラキシーなど重いアレルギー反応を起
こした方や、同ワクチンに含まれるポリエチレングリコール(PEG)(※)や、(含まれていないが交差反応性がある)ポリソルベート(※)に対して重いアレルギー反応を起こしたことがある方への接種は推奨していない。
(※)

ポリエチレングリコール(PEG):一般に、大腸検査の下剤や薬剤などを溶かす際に用いられます。

ポリソルベート:乳化剤として、様々な食品に用いられている。

 

 

(感想)

 コロナワクチンの主成分だけでなく、以前アレルギーが出た薬の成分の中にポリエチレングリコール(PEG)、ポリソルベートが入ってないかまで確認する必要があるなと思いました。

 

コロナワクチンを接種した後の接種部位の痛みや発熱に使えるアセトアミノフェン単剤の市販薬です。接種後、仕事などがあって病院かかってる暇がないよという方は下のリンクから購入できますのでお買い求め頂けたら↓

(個人的には病院にかかっていただいて先生から処方してもらったほうが良いのかなと思います。なぜなら病院にかかることでコロナワクチンによる副反応がどれぐらいの頻度で出るのか先生たちや製薬会社がより詳細に把握できるからです。

まだ、ワクチンが出来て時間が経っておらず未知数な部分もあります。これからより詳細なデータが集まって世界中の人が有効かつ安全にワクチンが接種できるようになればいいなーと思います)


 


 

最近は報道の影響でアセトアミノフェン(=カロナール)が入手しづらいみたいですね。 アセトアミノフェンが一番安全ではあります(腎機能が悪い方や喘息のある患者さん、妊婦さん、消化性潰瘍の方にも比較的使用しやすいです)がロキソプロフェンやイブプロフェンといったNSIADsもアスピリン喘息や腎機能障害がない、成分にアレルギーがない方、妊娠している可能性がない方、消化性潰瘍がない方にはむしろNSAIDsのほうがアセトアミノフェンよりも解熱や鎮痛効果は高いので良いのではないかと思います。 厚労省もNSAIDs(ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのグループ名)の使用を承認しています。また、コロナが流行り始めた初期にWHOからイブプロフェンを飲むとコロナが悪化するので飲むのを控えるようにと発表がありましたが根拠とする理由が曖昧だったり、症例数がとても少なかったこともありそのあと発表を撤回して研究中と文言を変更しています。 なので腎機能が悪い、喘息がある、今までに薬でアレルギーが出た、妊娠中、消化性潰瘍になったことがあるといった方でない限りロキソプロフェンやイブプロフェンといったアセトアミノフェンではない解熱鎮痛剤でも問題ないのではないかと個人的には思います。以下にイブプロフェンやロキソプロフェンを含んだ市販の解熱鎮痛剤のリンクを貼っておきますのでどうしても受診できないという方はお買い求めください。