病院薬剤師と処方箋

日々の処方鑑査や患者さん、お医者さんから質問されたことを自分なりに調べてアウトプットするブログです。

感染性心内膜炎について学んだった⑤

 続きです。

 

 


 

【菌名・感受性結果が分からない3つの状況】

  • 適切に培養を提出していて、結果が判明する前に抗菌薬を提示する場合
  • 先行する抗菌薬使用のため、培養で菌が検出されない状況で抗菌薬を提示する場合
  • 適切に培養を提出していて、最終的に培養が陽性にならない場合

P.133

 

IEの経過観察】

・血液培養陰性化が治療効果判定としては重要!!

・解熱するのに1週間程度(5~10日)

★大切なのは「手術の適応」と「手術のタイミングの判断」を見誤らない

心不全合併例、菌血症コントロール不良例、疣贅が10mm以上ある場合は手術を検討

P.134、136

 

IEの治療期間~合併症がない場合~】

★合併症がない場合

・血液培養陰性化を確認した日を1日目とする。

→自然弁の場合:4~6週間

→人工弁:6週間以上

※連鎖球菌の場合、GMは2週間で終了

P.134

 

IEにおける陰性再確認の間隔は?】

・特に決まっていないが亀田総合病院のHP見ると2~3日毎となっている。

・本書でも開始72時間での血液培養フォローしている。

P.136、参考:亀田総合病院HP(第4期KINDセミナー:講義1「感染症総論」質疑応答