今日は抗うつ薬の増強療法の併用薬の1つ、甲状腺ホルモンについて書いていきます。
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【甲状腺ホルモンを併用する増強療法】
・三環系抗うつ薬+チロナミン(甲状腺ホルモンT3製剤)、三環系抗うつ薬+チラーヂン(甲状腺ホルモンT4製剤)
・日本では適応外の使用。実臨床ではこの併用療法はあまり見ない。
P.26
(感想&その他)
精神科でチラーヂンなんて処方されないだろうと思っていたのですが最近、入院患者さんの持参薬にありました。
その患者さんは某有名大学病院の精神科に通っていた患者さんで今回、当院には心不全、肺炎で入院されました。
診療情報提供書によると精神科の疾患としてはアルツハイマー型認知症とうつ病だけで甲状腺系の疾患の記載はなかったです。
精神科で処方された薬です↓
チラーヂンS25μg 1錠/1×M
アリセプト5mg 1錠/1×M
ルボックス75mg 1錠/1×A
セロクエル細粒 20mg/1×vds
デパケン細粒 250mg/1×vds
リスパダール0.5mg 1錠/1×A
チラーヂンと併用されているのが三環系抗うつ薬ではないSSRIのルボックスですが多分、抗うつ薬の増強療法としてチラーヂンが併用されているんだろうなーとこの本を読んで感じました。(セロクエルやリスパダールも増強療法?もしくは認知症の不安?や不穏に対しての処方なのかなと考えました)