今日はうつ病患者さんの不眠と治療薬について書いていきます。
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・うつ病患者は中途覚醒や早朝覚醒の症状が出ることが多い(=「ぐっすり眠れなくてつらい」と訴えることが多い)
P.32
・抗うつ薬+BZ系抗不安薬:不安がかなり強いうつ病患者に使用される
・抗うつ薬+BZ系睡眠薬:不眠を訴えるうつ病患者に使用される
P.27
・実際は不安や不眠の強い訴えがない場合でも治療開始時からBZ系抗不安・睡眠薬が処方されることが多い。
・抗うつ薬は服用してから効果が現れ始めるまでに少なくとも2週間程度かかる
・薬の効果が実感できないのに副作用が強く出てしまうと患者が服用をやめてしまう原因になりかねない
・抗うつ薬の開始期にBZ系抗不安薬を併用する→不安や不眠を急速に改善=抗うつ薬の効果が現れるまでの期間を乗り切りやすくなる
・抗うつ薬を単剤で投与するよりBZ系抗不安薬を併用した方が脱落率が低くなる
・8週目頃になると抗うつ薬の単独投与とBZ系抗不安薬併用投与の差はなくなる