今日は抗うつ薬の増強療法の併用薬の1つ、NaSSA、四環系抗うつ薬について書いていきます。
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【リフレックス(NaSSA)、テトラミド(四環系抗うつ薬)を併用する増強療法】
・抗うつ薬+リフレックス、抗うつ薬+テトラミド(←抗うつ薬同士の併用)
(↑この2剤併用療法の例は抗うつ薬+リーマスの併用療法の推奨度を上回る)
・非精神病性でそれほど重症ではないうつ病に対してリフレックスを処方する医師が多い
・リフレックスは強い眠気が出やすく、うまく利用すれば睡眠の質も改善できる可能性がある
・リフレックスはQT延長がある患者には慎重投与
(「めまい」、「ふらつき」、「立ちくらみ」、「動悸」が出たら注意)
P.26、43
【レスリンが寝る前に処方される理由】
・レスリンは抗うつ薬だが鎮静作用が強くうつ病の有無関係なく寝る前に内服することで不眠症治療薬となる
→患者の中には「抗うつ薬は落ち込んだ気分を改善するのだから寝る前に飲んだら気分が盛り上がってもっと眠れなくなるのではないか?」と考え、自己中断してしまう可能性があるので寝る前のレスリンは眠くなる作用があることをしっかり伝える
P.33
(感想&その他)
レスリンを眠剤として使うって他の本とかガイドラインにも書いてありますがやっぱりBZ系の睡眠剤のほうが眠っていただける印象です。
個人的な印象ですけど。