当院で採用されている経静脈的強心剤としてミルリーラ(PDEⅢ阻害薬)とドブトレックス(カテコラミン製剤)が採用されています。個人的な印象としてはミルリーラよりもドブトレックスのほうが処方される印象があります。
(補足:DOAとしてはイノバンが採用されています)
今日は「処方Q&A 循環器疾患」で経静脈的強心剤を調べてみました。
【強心剤の導入基準】
①EF≦30%、NYHAⅢ~Ⅳ、Nohria C(cold&wet)、四肢冷感があり組織低灌流が持続している場合
②治療開始時は強心剤を導入する程ではなくても治療過程で組織低灌流や血圧低下(←利尿剤の効き過ぎで循環血漿量が大幅に低下したことが原因であることが多い)→収縮不全の進行を認める場合→多臓器保護の観点から強心剤を追加投与する場合もある
【強心剤のメリット、デメリット】
・強心剤のメリット:心筋の収縮能をあげて心拍出量を増加させる
・強心剤のデメリット:①心筋酸素消費量を増加させ不整脈を誘発するリスクがある
(↑PDEⅢ阻害薬はカテコラミン製剤に比べ、心筋酸素消費量を増加させにくい)
②長期の強心剤使用→更なる心筋障害→心不全の長期予後の悪化
本を読んで個人的な感想↓
強心剤を長期投与すると心不全の長期予後の悪化につながるって書いてありました。今、入院して3か月以上経つ患者さんにルートキープみたいにDOB 1γでつながっているけどあれは…
ダメなんじゃないか?(笑)
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