続きを書いていきます。
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【認知症の幻覚・妄想】
・少量の非定型抗精神病薬を用いる
・抑肝散が使用されることもある
P.180
【アリセプトについて】
・初回投与時から5mg/日で処方されていたら疑義照会
・再投与の場合、休薬期間が3週間以内であればアリセプトの血中濃度は0にならないことが臨床試験で確認されており、元の量で開始してよいとされている
・重大な副作用:QT延長、心室頻拍、心室細動、洞不全症候群、洞停止、高度徐脈、洞房ブロック、房室ブロック
P.183、187
【アリセプトが3mg/日で継続されることもある】
・3mg/日で消化器症状、嚥下困難などの症状が出た場合には3mg/日のまま継続されることがある
(↑アリセプトの重大な副作用として錐体外路症状が報告されており、パーキンソン症候群が現れたり、悪化させたりすることがある)
・錐体外路症状が改善しない、3mg/日ではアリセプトの効果が確認出来ない場合は他のChE-Iのいずれかにスイッチ
P.184
アリセプト(←CYP2D6で代謝される)とパキシル(←CYP2D6阻害する)を併用する場合はアリセプトの血中濃度が上昇して錐体外路症状やQT延長を引き起こす可能性があるので注意
P.168
(感想&その他)
本では「休薬期間が3週間以内であればアリセプトの血中濃度は0にならないことが臨床試験で確認されており、元の量で開始してよいとされている」とされていますが肺炎などで内服を3週間超えて休薬したのちに同じ量で再開してもいうほど困ったことは今のところないですね。
アリセプトに限ったことじゃないですが認知症の中核症状治療薬って効いてるのか効いてないのか判断つかないですよね(笑)
周辺症状治療薬みたいに効果が実感できるといいんですがねー。
今日は褥瘡がすごい患者さん(筋膜まで感染が到達していた)の培養結果が返ってきました。培養結果から抗菌薬を変更しましたがよくなるといいなー。