病院薬剤師と処方箋

日々の処方鑑査や患者さん、お医者さんから質問されたことを自分なりに調べてアウトプットするブログです。

なんで心不全治療のβブロッカーってアーチストとメインテートなんだ?

 前々から心不全患者さんのβブロッカーってアーチストとメインテートしか処方されないな、なんでだろう?と思っていたので調べることにしました。

 

 βブロッカーって他にもテノーミンとかセロケン、インデラルなど(←どれも院内採用あります)がありますが心不全に処方されているのを見た覚えがほとんどありません。

 

まずテノーミンとセロケン、インデラルの添付文書を改めて確認してみました。

 

テノーミン、インデラルはそもそも心不全には禁忌、セロケンは心不全に禁忌ではないものの心筋収縮力を抑制し、症状を誘発するおそれがあるので心不全には慎重投与となっていました。

 

また、セロケンには心不全の適応がないことがわかりました。(セロケンに関しては「今日の治療薬」によると適応外で心不全に使うことがあるみたいです)

 

テノーミン、インデラルは禁忌なので使えないけどセロケンはなんで心不全に使わないんだろう?と思いました。

 

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また、今回もこの本で調べることにしました。

 

この本によると心不全の予後改善効果が認められているβブロッカーはアーチストとメインテートの2つ。(厳密にはメトプロロールという薬も予後改善効果が認められているそうです)

 

アーチストとメインテート以外のβブロッカーを心不全に用いるべきではないとも記載されていました。

 

ん?メトプロロールってセロケンじゃね?

 

よくよく本を読むと予後改善効果が認められているのはコハク酸メトプロロール(←日本では販売されていない)であって日本で発売されているメトプロロール酒石酸塩(セロケン、ロプレソール)ではないようです。(なんかホスミシンみたいですよね)

 

補足ですがインデラル、テノーミンともに禁忌なので心不全には使用できませんが以下の理由もあることが分かったので記載します。

 

テノーミン:水溶性なので心不全に対して効果がよくない

インデラル:作用時間が短いので心不全には使えない

 

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なんで水溶性だと心不全に効果がよくないんだろう?

 

臓器移行性が関係しているのかな?

 

まぁいいや。

 

 

 今日もひとつ勉強できたなと思っていたら心不全で入院された患者さんの持参薬にテノーミンが入っていて入院中内服継続指示あるけどいいのかな?

アーチストとかメインテートに変更しなくていいのかな?

今度、主治医(持参薬のテノーミンを外来で処方している)の先生にきいてみよう。

 

テノーミンが使えない理由が書かれているHP↓

https://www.jhf.or.jp/pro/hint/c4/hint003.html

 

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