病院薬剤師と処方箋

日々の処方鑑査や患者さん、お医者さんから質問されたことを自分なりに調べてアウトプットするブログです。

アーチストとメインテートの等価換算を知った日

 今日は病棟での仕事でした。そしたら先生からこんな質問を受けました。

 「アーチストを飲み始めた患者さんがいるんだけど肝機能が悪くなっちゃって。多分、アーチストによる薬剤性肝障害だと思うから他の薬に変更したほうが良いかな?」

 

 その患者さんのカルテを確認したところ心不全(拡張型心筋症疑い)で入院されたまだ50代と若い患者さんでした。検査値を確認すると確かに肝機能が3桁にまで上昇していました。

 

アーチスト(主に肝代謝)からメインテート(主に腎排泄)に切り替えることを提案しました。

 

すると先生から用量どうする?と聞かれたので困りました。等価換算までは知らなかったからです。

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「処方Q&A 循環器疾患」で調べると書いてありました。

 

通常はアーチストの量=メインテートの量×4

(ただし、高齢者で腎機能が低下している患者の場合はアーチストの量=メインテートの量×8)

 

その患者さんが飲んでいたアーチストの量は2.5mg/分1だったのでメインテート0.625mgに変更してみてはどうかと提案し、採用となりました。

 

その後、採血上、肝機能は改善、バイタルの悪化はなく経過していました。

 

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 酒飲みながら勉強すると全く頭に入らないですよね(笑)

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