病院薬剤師と処方箋

日々の処方鑑査や患者さん、お医者さんから質問されたことを自分なりに調べてアウトプットするブログです。

あいそなしがコミナティ(コロナワクチン)打つってよ③~カロナールの予防投与ダメらしい~

 続きを書いていきます。

 

9. ワクチン接種会場から帰宅後に出る可能性のある副反応について教えて下さい。P.15

接種後、少なくとも2~3日間は以下の症状について注意して生活してください。ファイザー社製の新型コロナワクチン接種により、次のような副反応が認められています 。

・注射部位の痛み、倦怠感、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、発熱、接種部位の腫れ、吐き気、嘔吐。
注射部位の痛みは約8割の人で、倦怠感は約5割、頭痛は約4割の人で発生する可能性がありますが、ほとんどの場合、1~2日後には、症状が消失しています 。

もし、痛みや熱等が強ければ、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬)を使用することも可能です 。ただし、予防的な解熱鎮痛剤の投与はワクチンの効果が弱くなる可能性があるため、お勧めしません。
なお、接種後当日は激しい運動、飲酒を避けてください。接種部位は清潔に保ち、入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。

 

▼解熱鎮痛薬の予防的投与について
・CDC ホームページ
ワクチン接種後の症状を予防する目的でこれらの薬剤を画一的に予防投与することは、
COVID-19 ワクチン誘発抗体反応に対するそのような使用の影響に関する情報がまだ
入手できないため、現在推奨されていません。

・Covid-19 Vaccine —Frequently Asked Questions(The NEW ENGLAND JOURNAL
of MEDICINE)
これらの薬は主観的な副作用を減らす可能性があるが、理論的には免疫応答を鈍らせ、
ワクチンの効果を低下させる可能性があるため、ワクチン接種前には推奨されない。た
だし、発生した副作用の軽減には役立つ。
・Effect of prophylactic paracetamol administration at time of vaccination on
febrile reactions and antibody responses in children: two open-label,
randomised controlled trials
459 人の乳児を対象に実施された調査。ワクチン(数種類)接種前に予防的にアセト
アミノフェンを投与した群は、発熱反応の発生は大幅に減少したが、抗体の平均濃度は
低かった。

 

 

(感想)

 ワクチンができたばかりの時は病院によっては予防的にカロナールの内服をさせてからワクチン接種をさせているところもあったようですがワクチンの効果弱めてしまうんですね。でも打った後に飲むのは問題ないって打った後どれぐらい経ってからカロナール飲んでも免疫系に影響しないでしょうね?ご存じの方いらっしゃったら教えてください。

 

 私よりも先にワクチンを打った看護師さんから打った直後にフワフワ(ご本人いわくワクチンじゃなくてヤバい薬を盛られたとおっしゃっておられました(笑))したとか腕が痛くて上げられないとか痛みで寝がえりが打てないという方がいました。

 打ったら私もそんな風になるのかなと思いながら先日、コミナティ打ってきました。私も打った翌日の夜ぐらいまで打った部位の痛み(じんわりした痛み)が続きましたが仕事や生活に支障が出ることはなかったです。

 

 

コロナワクチンを接種した後の接種部位の痛みや発熱に使えるアセトアミノフェン(=商品名:カロナール)単剤の市販薬です。接種後、仕事などがあって病院かかってる暇がないよという方は下のリンクから購入できますのでお買い求め頂けたら↓

(個人的には病院にかかっていただいて先生から処方してもらったほうが良いのかなと思います。なぜなら病院にかかることでコロナワクチンによる副反応がどれぐらいの頻度で出るのか先生たちや製薬会社がより詳細に把握できるからです。

まだ、ワクチンが出来て時間が経っておらず未知数な部分もあります。これからより詳細なデータが集まって世界中の人が有効かつ安全にワクチンが接種できるようになればいいなーと思います)

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最近は報道の影響でアセトアミノフェン(=カロナール)が入手しづらいみたいですね。 アセトアミノフェンが一番安全ではあります(腎機能が悪い方や喘息のある患者さん、妊婦さん、消化性潰瘍の方にも比較的使用しやすいです)がロキソプロフェンやイブプロフェンといったNSIADsもアスピリン喘息や腎機能障害がない、成分にアレルギーがない方、妊娠している可能性がない方、消化性潰瘍がない方にはむしろNSAIDsのほうがアセトアミノフェンよりも解熱や鎮痛効果は高いので良いのではないかと思います。 厚労省もNSAIDs(ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのグループ名)の使用を承認しています。また、コロナが流行り始めた初期にWHOからイブプロフェンを飲むとコロナが悪化するので飲むのを控えるようにと発表がありましたが根拠とする理由が曖昧だったり、症例数がとても少なかったこともありそのあと発表を撤回して研究中と文言を変更しています。 なので腎機能が悪い、喘息がある、今までに薬でアレルギーが出た、妊娠中、消化性潰瘍になったことがあるといった方でない限りロキソプロフェンやイブプロフェンといったアセトアミノフェンではない解熱鎮痛剤でも問題ないのではないかと個人的には思います。以下にイブプロフェンやロキソプロフェンを含んだ市販の解熱鎮痛剤のリンクを貼っておきますのでどうしても受診できないという方はお買い求めください。