病院薬剤師と処方箋

日々の処方鑑査や患者さん、お医者さんから質問されたことを自分なりに調べてアウトプットするブログです。

感染性心内膜炎について学んだった②

 続きを書いていきます

 


 

【感染性心内膜炎の症状】

感染性心内膜炎で認める症状・所見

頻度(%)

38℃以上の発熱

96%

新規の心雑音

48%

既存の心雑音の増悪

20%

血管の塞栓症状

17%

爪下の線状出血

8%

手掌・足底の出血斑

5%

結膜点状出血

5%

Osler結節

3%

眼底の出血

2%

 

・熱のみ感度が100%近い(=熱以外の症状はどれも感度が低い)

・非特異的な筋骨格系の症状は50%程度で認める(=ただ,リウマチ性多発筋痛症と誤診されることが多い)

→痛みを訴える部位を積極的に画像検索(膿瘍などの感染巣)し、誤診を回避する。

IEの転移性病巣の存在がないか造影CTでの確認が望ましい。

(↑膿瘍性病変があった場合には治療期間、ドレナージの必要性も考慮する)

P.129、137

 

【感染性心内膜炎と血液】

・血液検査でIE特有のものはない。

→通常の敗血症の指標である臓器障害(腎機能障害、肝機能障害、血小板減少など)の有無を確認

P.129

 

【感染性心内膜炎と細菌検査結果】

 

感度(%)

特異度(%)

経胸壁心エコー(TTE)

44~63

91~98

経食道心エコー(TEE)

87~100

91~100

 

・TEE:感度、特異度ともに高いが施設になかったり、侵襲度などを考えると毎回できるものではない。

→「TTEでIEを疑うが確定できない場合」、「人工弁」、「心内デバイスがある」場合などに行うのが現実的。

・1回の心エコーで異常がない場合でも1週間程度で再検するなど繰り返すと見つかることもある。

P.130、138

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