今回はアンカロンの副作用に対しての対策をいつもの本で学んだので書いていきます。
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【アンカロンによるQT延長の対応】
QTc>550msec以上:一時的に減量や電解質の補正を行う
QTc>600msec以上:内服の中止&入院での電解質異常の補正
P.192
【アンカロンによる肺障害の対応】
自覚症状(咳、痰・感冒症状など)、KL-6>500U、%DLcoの15~20%の低下がある
→胸部X線や胸部CTを施行して間質性肺炎の有無をチェックする
→間質性肺炎があるようなら以下の治療を行う
軽症:アンカロンの減量や中止
中等度:0.5~1mg/kgのPSL
重症:ステロイドパルス療法
P.192
(感想)
アンカロンを点滴と内服薬を併用していた時にQTが延び気味になったところを見たことがありますが1回だけです。
間質性肺炎に関しては見たことないですね。リウマトレックスで間質性肺炎になった患者さんは見たことがあります。多分、アンカロンだからとかリウマトレックスによる間質性肺炎だからということでPSLの量は変わらないと思うのでとても勉強になりました。