今日は抗うつ薬を飲んでる患者さんや非精神科の先生から時々きかれる離脱症状について書いていきます。
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【抗うつ薬の投与終了・切り替え】
・SSRI、三環系抗うつ薬などの減薬・減量・中止は緩徐に行う
・漸減が原則
・減薬中に抑うつ症状が悪化した場合には減薬前の用量にいったん戻す
・WFSBPでは3カ月以上、NICEでは4週間以上かけて減薬するとされている
P.28
・中断前の服薬期間が最低でも8週間と長い
・3~8日の断薬期間でも退薬症候群が起こる
・離脱症状発症までの平均日数:減量・中止してから2日後あたりで出現
P.28、29
消化器症状 |
吐き気/嘔吐 |
全身症状 |
倦怠感、頭痛、発汗、筋肉痛などのインフルエンザ様症状 |
精神症状 |
不安、焦燥、筋緊張、神経過敏、抑うつ、イライラ感 |
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不眠、悪夢 |
運動障害 |
不安定歩行、口や舌の異常運動、アカシジア |
その他 |
めまい(クラクラする)、異常知覚(ヒリヒリ感、焼けるような、電気でビリビリした感じ) |
P.28
(感想&その他)
誤嚥性肺炎で入院されると基本、精神科の薬含めて内服薬をすべて休薬することが当院では多いのですが精神科の薬を一気に休薬しても離脱症状が起こったとかで困ったことって正直あんまりないです。(過去に一人だけすべて休薬になった患者さんが精神科の薬を飲ませろ!飲ませないとここから飛び降りると叫んでた患者さんがいました)
当院では高齢者の方が多くあまり離脱症状を起こしたり、起こしてても訴えることが困難だからかなーと勝手に思っています。