今日は尿路感染の患者さん(施設に入所中、日常的に尿道カテーテルを挿入している。過去に尿培養からメタロ-β−ラクタマーゼ陰性の緑膿菌が生えた)の尿培、血培から感受性の良い大腸菌が生えたのでDe-escalation提案したけどちゃんと治療できるよね?とビクビクしてるおじさん薬剤師の話を書いていきます。
外来到着時のバイタルと採血結果はこんな感じです↓
38℃
呼吸数:25
SpO2:92%
血圧:100/76
JCS:(認知症あり)
尿培養はとったけど尿検査は未
WBC:20000
CRP:18
PLT:48万
入院して3日目の採血
ほぼ解熱
尿検査は未
WBC:正常値に改善
CRP:12まで改善
PLT:45万
入院して4日目
血培と尿培から感受性良好(ビクシリン以外ほぼ感受性あり)の大腸菌が生えたと報告あり
入院して7日目。
休み明けのおじさん薬剤師(私)が培養結果に気付く。
患者さんのところにお話を聞きに伺うと昼ご飯をモリモリ食べておられました。認知症のため会話は全く噛み合わいませんでしたが(笑)
この時点でマキシピームからセファメジンへDe-escalation出来るんじゃいか?と思いましたが主治医の先生は感染症専門の先生。
非感染症医の先生からは時折、抗生剤について相談を受けるのでそこそこ自身もあったのですが相手はプロ。
薬剤師の私が感染症専門の先生に口出ししてもいいものなのか?
この症例の場合、De-escalationしちゃいけないんだろうか?
こんな考えが頭の中をグルグルしてきました。
いつも私がバイブルとしていつもカバンにいれてる岸田先生の名著2冊(感染症コンサルテーション、処方支援)と岡先生が書かれたこれも名著(プラチナ感染症)の尿路感染のページを見返してうん!いける!と自分を奮い立たせました。
いくぜ!
主治医(感染症専門)の先生に
「薬剤師のあいそなしです。〇〇さんの尿培養と血培から感受性良好な大腸菌が生えています。残り1週間はセファメジンでいけるんじゃないかと思うのですがいかがでしょう?」
主治医の先生が
「あ、あーそうなんだ。じゃぁ、変えてみようか?」
変なこと言ったか、急に見ず知らずのおっさんから声かけられてびっくりしたのか先生はキョトンとしてました(笑)
入院8日目
マキシピームからセファメジンに切り替え
今のとこバイタル崩れなし
このままバイタル崩れるなよー、検査結果よくなってろよーと拝んでるところ←今ココ
明日、採血予定!